開発者と有効性
宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)によって開発されました。
SAT療法は、最新の認知行動科学、脳科学、免疫学、遺伝子工学などによる科学的根拠を踏まえた臨床研究(血液検査をはじめ唾液中のコルチゾールの量を測定する等した研究による裏付け)を基に様々な有効性が実証されており、国内外に高い評価を得ています。
(詳細については特定非営利活動法人ヘルスカウンセリング学会、または筑波大学ベンチャー株式会社SDSのホームページをご参照ください)
・特定非営利活動法人ヘルスカウンセリング学会は、SAT法に基づくヘルスカウンセリングの発展をはかり、市民への普及と健やかな環境づくりを実現し、いきいきとした市民の育成に貢献している学術機関です。
・筑波大学発ベンチャー株式会社SDSは、筑波大学名誉教授 宗像恒次 博士によって開発された SAT法を、多くの方々に普及させることを目的として設立されたものです。
SAT療法専門のカウンセリングを行うSAT療法センターを設置し、心理療法を行っています。
ストレスが作り出すもの
人によってストレスと感じる対象は違いますが、ストレスは常に存在します。
それに反応してネガティブな感情になる事から更にストレスは慢性化し、新たなストレス問題や疾患や症状を作り出します。
・自律神経のバランスの乱れによる頭痛、腰痛、肩こり、アレルギー。
・免疫低下による細菌、ウイルス感染症。
・免疫が過活動し自己を攻撃してしまうリウマチや膠原病等といった自己免疫疾患。
・うつ、双極性障害、統合失調症等の精神疾患。
・タバコやゲーム、アルコール、買い物などの各種依存。
様々な状態となって表れます。
さらに遺伝的に受け継いできた感受性(ストレスに脆弱な気質)と、過去に経験したネガティブな記憶や経験の相互作用により、ネガティブプログラムが作られ、その影響を受け、よりストレスホルモンが放出されやすい状態となり、なかなか抜け出せない負のサイクルを繰り返してしまいます。
SAT療法と他の心理療法との違い
SAT療法とは「考え方」ではなく、まず最初に「感じ方」を変える心理療法です。
これは認知行動療法など通常の心理療法のように、いくらプラス思考に「考え方」をかえても、強い恐怖、怒り、悲しさ、苦しさ等のコントロール不能な情動が生じると「考え方」は役に立たず、行動が支配されてしまうからです。
まず感じ方を変えて、考え方、行動の仕方を変え、環境を変えるという順序が重要なのです。
「感じ方を変える」方法を説明すると、ストレスを感じた時に放出されるストレスホルモンによって身体の緊張や興奮が起こります。
嫌な記憶を思い出すと肩や頭が緊張したり、重くなったり、胸が締め付けられたり、そういった不快な感覚は誰もが経験していると思います。
それを解消させる、500~600㎚の中波長の【光イメージ】を使い、ストレスホルモンに反応している神経、細胞、筋肉の興奮を抑えます。
(科学的な研究の結果、中波長の光には興奮抑制効果があることが解っています。)
それと同時に、不安や恐怖を感じた時に過活動する扁桃体の情動反応を抑える【代理顔表象】を使い、感じ方を変える事で穏やかな状態を作ります。
(磁気共鳴機能画像法((fMRI))脳の機能活動がどの部位で起きたかを画像化する機械によって、扁桃体は顔(特に目)に反応する事が解っています。)
SAT療法とは扁桃体が過剰反応してしまうシステムを変化させる療法なのです。
カウンセリング後のチェックリストの点数を見ることで、ご自身で変化を確認することができるのも、他の心理療法と大きく違うところです。
ストレスを乗り越える力・回復力・復元力(レジリエンス)を身につけて頂くためにSAT療法の技法を使い、ご本人の問題解決の為のカウンセリングを行います。
【代理顔表象一例】
カウンセリング後に期待できること
ストレスマネジメントができるスキルの習得を最終目標としているので、
新しいストレスに晒されてもカウンセラーに依存することなく、ご自身でストレスコントロールが可能となります。